バイクにどんな携帯工具を常備してますか?
最初からバイクについているのだけでは心配じゃない?
だからといって、あれこれ持ってくのも非効率ですよね。

最初から付いてるのじゃダメなの?
どんな工具を持って行けばいいの?
そんな疑問を解消します。
携帯工具選びで重要な観点は、2つ。
- 自力修理とロードサービスの境目をどこに置くか
- 工具が高価でないこと
こんな内容を知って、スッキリしよう。
極端な話、全てのトラブルをロードサービスに丸投げするのなら携帯工具は不要です。
でも、それだとネジが1つ緩んだだけで、ロードサービスが来るまで何時間も立ち往生です。
どこまでの修理が可能な携帯工具を持って行きますか?
滅多に使わないものだから、コンパクトにまとめたい気持ちもありますよね。
最適な携帯工具を持って、ツーリングに出掛けよう。
レブル250純正装備されている携帯工具

- フックレンチ
- プラス・マイナスドライバー
- 10×14スパナ
- 5mm六角レンチ(サイドカバー内)
レブル250純正装備されている携帯工具は、これだけ。
2025年モデルからは、それまであった10×12スパナが割愛されてしまいました。
シートの固定を取るのには5mm六角レンチが必要なので、六角レンチだけはサイドカバー内に設置されてます。たは、シート裏に設置されている。
見るからに精度が悪いので、使うのはためらわれる。
携帯工具で可能な修理

- フックレンチ
⇒ リアサスのプリロード調整 - ドライバー・スパナ・六角レンチ
⇒ 緩んだネジの増し締め
この工具で出来ることはこの程度で、大したことは出来ない。
これ以上のトラブルはロードサービス任せと割り切るなら、それもアリ。
バイクツーリング中に発生するトラブルと、自力修理の限界

携帯工具は多ければ多いほど色々なトラブルに対応できます。
しかし、最近のバイクは壊れにくくなりました。だから出先でトラブルに成ることは滅多に無い。
それに最近のバイク保険はロードサービスが充実しているので、ロードサービスに頼るのも手です。
だからツーリング中にどんなトラブルをを想定するか。
どこまで自力修理し、どこからをロードサービスに頼るか、で必要な工具が決まります。
ツーリング中に発生するトラブルを、JAFの救援実績から見てみよう。
二輪出救援動理由 TOP10 | 故障内容 | 携帯工具の自力修理 |
---|---|---|
1位 | 過放電バッテリー | ✕ |
2位 | タイヤのパンク、バースト、エアー圧不⾜ | ○ |
3位 | 破損/劣化バッテリー | ✕ |
4位 | 事故 | ✕ |
5位 | キー閉じ込み | △ |
6位 | 燃料切れ | ✕ |
7位 | 発電機/充電回路 | ✕ |
8位 | ハンドルロック・キー作動機構 | △ |
9位 | キャブレター機構 | △ |
10位 | クラッチ機構(ロッド、ワイヤー含む) | ○ |
JAF ⼆輪のロードサービス救援出動理由 TOP10 を引用
バッテリー上がり、発電機不良など、日頃のメンテの重要性が解りますね。
このら内、携帯工具で自力修理の可能性があるものは、以下のトラブルに集約されます。
- 立ちごけによる破損
- パンク
- ねじのゆるみ、脱落(表には無いがありがち)
それぞれに必要な携帯工具を見てみよう。
燃料切れ・バッテリー上がり・事故・キー閉じ込みなどは、携帯工具とは無関係なので割愛。
1.立ちごけによる破損

立ちごけすると、
クラッチ/ブレーキレバー・ペダルが折れたい曲がったりで走行困難に
心も折れないように、携帯工具
ツーリング中のチョッとしたミスで起きるのが、立ちごけ。
- スタートの半クラ失敗でエンストごけ
- Uターンで曲がり切れずにエンストごけ
- 驚いてパニックブレーキを掛けて握りごけ
- 傾斜地に停車してしまい、足が届かずごけ
いたるところに危険が潜んでいます。
立ちごけでダメージを受けるのが、
- クラッチ/ブレーキレバーの曲がりや折れ
- クラッチ/ブレーキペダルの曲がり
- 車体の傷
車体の傷は走行に無関係なので置いておくとしても
レバーやペダルを走れるレベルに曲げ戻したり、割れたカウルをガムテープで固定出来るようにするか?
ロードサービス案件とするか?
自力で修理するために必要な工具を挙げるておこう。
予備のブレーキ/クラッチレバー
昔は、予備のレバーを持って行くのが当たり前でした。
どうせならレバーの開きを調整可能なものを買って、純正レバーを予備として携帯するのがおすすめ。
カラフルなレバー、転倒しても曲がらないように曲がり機構があるレバーなどもいい。
携帯ツールセット
純正の携帯工具だけでは、供回りしてしまうネジを押さえることが出来ないので、レバー交換すら難しい。
滅多に使わないので高級品を用意する必要はない。
キタコの携帯ツールセットが程よい。
ラチェット・プライヤーがあれば、何とかなることも多い。
3.パンク

パンク修理キットを持つか持たないか?
持ってるとパンクしないというジンクスを信じて持つのも良い
タイヤの耐パンク性能が良くなったことと、道路環境が良くなったことで、滅多にパンクしなくなりました。
でも、忘れた頃に、とんでもないモノが刺さったりする。
レブル250のようなチューブレスタイヤなら、パンク修理キットで異物が刺さった穴を塞げばいい。
しかし、経験が無いと穴を完全に塞ぐのは難しい。上手く修理できず、やり直しが発生することも多い。
Youtubeで治し方をイメージトレーニングしておこう。

穴が塞げたら、電動空気入れで空気圧を回復しよう。
手動ポンプで空気を入れるのは大変。自転車とはエア量が段違いなので、電動空気入れが無いとヘトヘトになっていしまう。
万一パンクしても、サクッとパンク修理できるとツーリングが続けられる。
でも、パンク修理キットに空気入れを常に携帯するのはハードルが高い?
年に1度有るか無いかのパンクだから、パンクしたらロードサービスというのもアリ。
3.ねじのゆるみ、脱落

走行中の振動でねじが緩んだり脱落は、良くある話
ミラーが走っているうちにネジが緩んで倒れて来たり、レバーの取付けが甘くてグラグラしてくるのは良くある話。
けねじが緩んでグラグラしてきたら、増し締めるだけなので、これぐらいは出来るようにしておきたい。
万一、ボルト・ナットが脱落してしまった時用に、良くあるサイズのボルト・ナットを少し持っているのも良い。
でも、緩んでこないように、バカ力で締めてネジを舐めてしまわないようにね。
ナメると、フリーズしてしまう。
バイクツーリングにおすすめな携帯工具!【ロードサービスとの棲み分け】

これくらいの携帯工具があれば安心だけど、さすがに多すぎ
- 8、10、12、14mmソケット
- 8、10、12、14mmコンビネーションレンチ
- 2番ドライバー
- 4、5、6mm六角レンチ
- ロッキングプライヤー
- タイラップ
- ガムテープ(割れたカウルの補修)
- ボルトナット少々(脱落した時の交換用)
- パンク修理キット
- 電動空気入れ
- スプレーオイル
- ビニールテープ
- 予備のねじ
- メカニックグローブ
この中から、自分で修理するときに必要となる工具をピックアップしよう。
もちろん、どこまでが自力でどこからがロードサービスか、線引きは自分基準でOK。

自分で修理できると
偉いし、カッコいい!
そんな見栄は張らなくて良い。
自分でやろうとして、却って被害が大きくなるのは良くある話です。
バイク乗りは自分でメンテ出来て当たり前みたいな空気があるけれど
修理に費やす時間をバイクに乗って楽しむ時間に振り向けた方がいい。
もちろん、乗るよりメンテが楽しい人は別だけどね。
純正携帯工具は、精度が悪くパーツを痛めやすいので、投げ捨てたい。
バイク歴が長いなら、手持ちで余ってる工具をピックアップして携帯すれば良い。
まだ工具が揃っていないのなら、バラバラに集めるより携帯用工具のセットを買った方がいい。
コンパクトに必要なものが纏められているので、省スペースだし安価に揃う。
キタコ 携帯ツールセット
- ラチェットハンドル(1/4インチ)
- ソケット(1/4インチ) 8mm/10mm/12mm/14mm
- スライドヘッドハンドル(1/4インチ)
- エクステンションバー(1/4インチ)
- 両口スパナ(8mm×10mm)
- 両口スパナ(12mm×14mm)
- プライヤー
- ボールポイント六角レンチ(4mm/5mm/6mm)
- 差し替えドライバー(⊕No.2/⊖5.6mm)
リーズナブルに必要な工具がコンパクトに纏まってます。
滅多に使わないし、出先で使うので置き忘れて来る可能性もある。高価すぎず、それでいて精度もいいキタコのセットはおすすめ。
KTC ライダーズメンテナンスツールセット
KTCは日本が誇るmade in Japanの実績ある工具メーカーです。
精度は抜群で、外観の仕上げも所有感を満たしてくれます。
このライダーズメンテナンスツールセットはバイクの携帯工具として必要な物が網羅されています。
- 嵩張りがちなソケットレンチとドライバーがコンパクト
- プライヤーがロッキングプライヤー
物を掴んだ状態で固定できるため、立ちごけで折れたレバーの代わりにもなる - ツールバッグ自体も出来がいい
工具が整理して収納しやすい。
ネガは、高価なこと。ちょっと携帯工具には勿体ない気がしてしまう。
滅多に使わないものに、この価格を出すのは勇気が要ります。
ストレート バイク用車載工具セット
工具と言えば、ストレート。
KTCと比べるのは酷だけど、標準の携帯工具に比べれば、必要十分な精度は持ってます。
これを持っていれば安心。
パンク修理器セット
パンク修理キットは慣れてないと使うのは難しい。
家で練習してみることをすすめます。
バイクツーリングにおすすめな携帯工具 まとめ

自宅でメンテをする時に、携帯工具でメンテをして、使い勝手を確認しておこう。
いざ故障したときに、工具の扱いが出来ないと悲しいからね。
ツーリングは、楽しかった思い出より、失敗したことの方が記憶に残ります。
ツーリング中のバイク故障は、悲しくて焦るけれど、過ぎてしまえば笑い話に変わる。
ロードサービスとの棲み分けを考えて、必要な工具をコンパクトに携帯しよう。
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