メンテナンススタンドがあると、リアタイヤをその場で手で回せる。
チェーン清掃・注油がはかどるし、リアタイヤを外したメンテも出来るようになる。
でも

メンテナンススタンドには色んな種類があって
どれを買えば良いのか解らない!
そんな悩みを解消します。
メンテナンススタンドには、5選ある
それぞれの特徴・使い分けと、おすすめを紹介します
- レーシングスタンド型のメンテナンススタンド【転倒注意】
- イージーリフトアップスタンド【転倒安心】
- センタースタンド【転倒注意】
- リフトアップスタンド【転倒注意】
- ローラースタンド【転倒安心】
特におすすめは、
- チェーンメンテだけなら・・・イージーリフトアップスタンド
- 重整備にもチャレンジなら ・・・ レーシングスタンド型のメンテナンススタンド
こんな内容を知って、スッキリしよう。
バイクメンテをどこまで自分でするか?
それによって、使うメンテナンススタンドを変えるのがおすすめです。
後輪を上げてメンテナンススタンドにセットするのは、メンテって感じがして良いですよね。
でも、バイクを倒しては元も子も無い。用途に合わせて使い分けよう。
メンテナンススタンド5種類の特徴とおすすめ!

メンテナンススタンドには、5種類あります。
- レーシングスタンド型のメンテナンススタンド【転倒注意】
- イージーリフトアップスタンド【転倒安心】
- センタースタンド【転倒注意】
- リフトアップスタンド【転倒注意】
- ローラースタンド【転倒安心】
全てのタイプを、実際に使ってみました。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、各特徴とおすすめを紹介します。
結論を先に言ってしまうなら、
- チェーン清掃注油がメインなら
⇒ イージーリフトアップスタンド - タイヤ交換・チェーン交換もするなら
⇒ レーシングスタンド型のメンテナンススタンド
1.レーシングスタンド型のメンテナンススタンド【転倒注意】


後輪を安定して持ち上げることが出来ます
- リアタイヤを外してのメンテも安心
- バイクが直立状態なので、エンジンオイル量のチェック可能
- サイドスタンドのメンテナンスができる
- バイクの長期保存で、タイヤが変形しない
バイクレースでよく見る、スイングアームを持ち上げるタイプのバイクスタンドです。
センタースタンド的な保持なので、しっかりバイクを保持できます。
だからリアタイヤを外して・タイヤ交換・チェーン交換・スイングアームのグリスアップなどの重メンテが安心して出来ます。
しかし、サイドスタンドを外し真っ直ぐにバイクを立てた状態で後輪を持ち上げないといけない。
初心者が1人で持ち上げるのは、バイクを倒しそうで怖い。
リアタイヤを外してメンテするなら必須だけど、バイクを倒しそうで初心者にはハードル高い。
逆にサイドスタンドを使わずにバイクを直立させられるので、
- エンジンオイル交換時のオイル量チェック
- サイドスタンドのメンテナンス
が可能になるというメリットもある。
また、冬の間バイクを冬眠させる場合など、このスタンドを使えばタイヤを浮かせた状態で保管出来ます。タイヤの同じ場所が接地し続けることによる変形を防げる。
レブル250対応メンテナンススタンド

レブル250は、ダウンマフラーがメンテナンススタンドと干渉するので一般的なレーシングスタンド型は使えません。
しかし、デイトナのこのメンテナンススタンドは、ダウンマフラーを避ける設計なので、レブル250に使える。
レブル250には、これがおすすめ。
タイヤ交換・チェーン交換・スイングアームのグリスアップをする?

リアタイヤを外してメンテをする予定があるなら欲しいけれど
チェーン清掃・注油だけならオーバースペック
レーシングスタンド型のメンテナンススタンドがあれば、本格的なバイクメンテが可能になります。
ショップに任せず、自分でタイヤ交換・チェーン交換・スイングアームのグリスアップをやる気なら、このタイプのメンテナンススタンドがおすすめです。
でも、
- 本当に自分でやりますか?
- 大きなバイクスタンドを置いておく場所は、有ります?

重メンテはバイクショップに任せた方が安心
年に1度くらいはプロにチェックしてもらおう
チェーン注油などの日常メンテだけなら、レーシングタイプのメンテナンススタンドはオーバースペック。持ち上げないタイプの②イージーリフトアップスタンドがおすすめ。
バイクは自分でメンテするのが当たり前みたいな風潮があるけど、それは昔のアナログなバイクの話。
最近の電子制御満載のバイクは、素人がメンテできる時代じゃなくなってきてます。
- バイクと通信してエラーログを読みだして不具合場所を見つけたり
- メンテ後はリセット処理が必要だったり
バイクを壊してしまう前に、バイクショップに任せた方が良いかもしれない。
250cc以下のバイクは車検が無いので、ズーーーッと素人メンテに成り勝ちです。異常を見逃してることもある。
年に1度くらいは、プロにチェックしてもらおう。チェーン交換・タイヤ交換などのタイミングは、いいチャンスです。
おすすめは日本製だけど
おすすめは、安心安全の日本製(ジェイトリップ)
だけど、価格差が大きいのがネガ
使用頻度を考えて、安価なタイプを選ぶのもアリ
ジェイトリップ、安心の日本製がおすすめ。
安価なノーブランド品と比べると、違いは歴然です。
- 部品精度が良いので、ガタつきが少ない
- 太いパイプを使っており、強度が高い
だけど、安価なタイプが使い物にならないわけじゃない。
価格差が大きいので使用頻度を考えて選ぶのもアリ。
宝の持ち腐れになっても、仕方ないからね。
ならば最初からショップに任せてしまうのも良い。
メンテナンススタンドの使い方のコツ

コツは、思い切ってメンテナンススタンドに乗ってしまうこと!
所定の位置にメンテナンススタンドをセットしたら、
乗っかるつもりで体重を掛ければ簡単に上がります
初めてこのタイプのメンテナンススタンドを使うときは、バイクを倒しそうで怖い。
初めは緊張します。
まず、車体を真っ直ぐにするのが怖い。
バイクを倒しそうで腰が引けてしまい力が入らない。
足の力だけで後輪を持ち上げようとしても、なかなか後輪が上がらないと思います。
誰でも最初は怖い。
あなただけじゃないので、安心してください。
最初は誰かにバイクを支えて貰いながら、練習するのがおすすめ
恐怖心から、モタついてると却ってバイクを倒しやすい
1時間も練習すれば、自転車のスタンドを掛けるように、扱えるようになります。
心配は要りません。
2.イージーリフトアップスタンド【転倒安心】
チェーン清掃・注油だけなら、このタイプがおすすめ
バイクを倒す危険が無く、コンパクトなのでツーリングや洗車場にも持っていける
- サイドスタンドでバイクを止めた状態で右側スイングアームにセットします
- 右側スイングアームにセットしたら、本体をクルクル回します
- そうすると本体が伸びて、楽に後輪が持ち上がります。

本体にドライバーを突っ込んで軽く回せるのがデイトナ。
本体が太く、手で回せるのがカエディア。フロントブレーキストッパーも付いてる。
回すのが面倒なら、レバーを倒して持ち上げるタイプのコレ。
この3つがおすすめ。
どれもコンパクトなので、ツーリングの荷物に忍ばせて旅先でチェーン注油することも出来るし
洗車場に持って行って、洗車の後にチェーン注油することも出来る。
傾きの制限

レブル250のように、サイドスタンドでの停車時にバイクの傾きが大きい場合は、サイドスタンド下にものを挟んでおくのがおすすめ。
リフトアップスタンドで持ち上げた時に、傾きが大きくなり過ぎません。
適当な石だとぐらつくので、ゴム板とかを使うのが本当は良い。
台風時のつっかえ棒

台風のときは後輪後持ち上げず
右側のつっかえ棒として設置しておこう
台風の時、右からの風はサイドスタンドがるので、バイクが倒れることは無い。
しかし、左からの風でバイクが倒れる心配があります。
そんなとき、右側スイングアームにリフトアップスタンドをかませておくのがおすすめ。
右側のサイドスタンドとして、バイクが倒れるのを防いで切れる。


安定感は有りません
バイクを強く押すと、ハズレてバイクが落ちて来る
あくまでチョット浮かしてチェーンメンテするためだけのツールです。
これでリアタイヤを外しての重メンテなど、決して考えないで下さい。
これでリアタイヤを外すと、バランスを崩したときに大惨事。自己責任で。
自作

このタイプのメンテナンススタンドは自作も可能。
この写真は、もういつ作ったか覚えていないほど昔の品。
スチールパイプラック用の足パーツを繋げて、バイクの高さに合わせます。
要はただの棒です。
サイドスタンドの反対側のスイングアーム付近にスタンバイして、エイヤッとバイクを傾けて差し込むだけ。
こんなものでも、後輪が浮くので大助かり。出先でずいぶんお世話になりました。
3.センタースタンド【転倒注意】

最近のバイクには標準装備されてない
あれば、嬉しい
通常のサイドスタンドとともに、センタースタンドが標準装備されているバイク。
センタースタンドがあれば、ツーリング中でも簡単にリアタイヤを上げることが出来るので、チェーンオイルを足すのも簡単です。
でも最近のバイクには、まず設定されなくなりました。
理由は3つ
- コスト高になる
- 重くなる
- 運動性が悪くなる
コスト高になる

バイクの価格は、バイクを比較する上で重要な判断材料。
走るのに必要のないセンタースタンドは、無くして価格を安く。
運動性が悪くなる

次に運動性能。
センタースタンドがあると、バンクするとセンタースタンドが擦ってしまいバンク角が確保できない。
早く走れなくなるので、付けない。
重くなる

最後に重量。
バイクは軽いのが絶対正義です。
加速も良くなるし、コーナリングも楽になる。燃費だって軽い方が良い。
センタースタンドは、要らない子ですね。
4.リフトアップスタンド【転倒注意】


エンジンの下に入れ、てこの力でバイクを持ち上げます
セット位置によりどこでも持ち上げられる、前輪・後輪・バイク丸ごと
- メリットは、前後輪とも持ち上がるので、前後ホイールを外してのメンテも出来ること
- デメリットは、 耐荷重150kg程度なので、重いバイクはムリなこと
元々はオフ車の整備用のスタンドなので150kg程度の耐荷重です。
125ccやオフロードバイクにおすすめ。
重いバイクなら
ワンタッチで持ち上げることは出来ないけれど、200kg以上ある大排気量バイクに対応したバイクリフトもあります。
シャフトを回して、バイクを持ち上げます。500kg対応なので、重量級バイクも安心です。
バイクを持ち上げると、ホイールの清掃も簡単!
5.ローラースタンド【転倒安心】


- メリットは、リアタイヤを持ち上げないので、安心なこと
- デメリットは、回して使ってるとタイヤがズレてくること
単なるローラーが2本セットされた台です。
バイクのリアタイヤをローラーの上にのせると、ローラーによりリアタイヤが手で回せます。
メリットは、タイヤを浮かさないのでバイクを倒す心配が無いこと。メンテ中に外れて落ちてくることも無いしね。
万が一でも、バイクを倒すのが心配な人にはおすすめ。
デメリット

使い方にコツが要る
まず、ローラー上のタイヤを回すのに結構な力が要る。
片手で回していると、チェーンメンテ中に腕がパンパン。
また、バイクが傾いた状態でセットされるので、タイヤを回してチェーンメンテしているとタイヤがズレてきます。
そして、いずれローラーから外れてタイヤが回らなくなります。そうなるとバイクを動かしてまた、真ん中に載せ直しが発生する。
チェーンメンテが終わるまでに何度もセットし直す羽目になる。上手くタイヤを回せば外れないのかもしれないけどね。
メンテナンススタンドのおすすめ! まとめ

チェーンメンテが出来るメンテナンススタンドには5種類あるけれど、どれも一長一短です。
将来的にリアタイヤを外して、タイヤ交換・チェーン交換・スイングアームグリスアップも自分でメンテするつもりなら、レーシングスタンド型のメンテナンススタンドがおすすめ。
最初はバイクを倒しそうで怖いので、誰かに補助してもらおう。
日常メンテとして、チェーンの清掃・注油しかしないのであれば、イージーリフトアップスタンドがおすすめ。
バイクを倒す心配が無いし、ツーリングに持って行ける
両方、行っとく?
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