- ナビスマホに、USB電源
- 冬対策に、グリップヒーター
- 高速道路にETC
- 夜間走行に、フォグランプ
バイクカスタムで追加したい電装品は多い。
そんな時、使い勝手がいいのがデイトナのD-UNIT。
バッテリー上がりの心配のないACC電源を、バイクから簡単に取り出せます。

D-UNITって種類が一杯ある
どれを選べばいいの?
そんな疑問を解消します。
それぞれに特徴があるけれど、通常の使い方なら元祖『D-UNIT』がおすすめ
- D-UNIT
普通に使うなら
4ポートあれば十分 - D-UNITプラス
バッ直電源も欲しいなら
- D-UNIT EASY
ギボシ加工が面倒なら - D-UNIT WR
雨に濡れるとこに設置するなら防水 - D-UNIT WR mini
防水かつヒューズを交換したいなら - D-UNIT バッテリーサブターミナルキット
バッ直端子を手元に欲しいなら
こんな内容を知って、スッキリしよう。
バイクの電装品カスタムには、デイトナD-UNITは必需品と言っても良い。
D-UNITシリーズそれぞれの特徴を知って、自分の用途に合うものを選ぼう。
そうすれば、ツーリングがより楽しいものになるに違いない。
デイトナD-UNIT・プラス・ウォーターレジスタント・MINIの違い

D-UNIT | D-UNITプラス | D-UNIT EASY | D-UNIT WR | D-UNIT WR mini | D-UNIT バッテリーサブターミナル | |
ACC出力数 | 2/4/6 | 3 | 2/4/6 | 3 | 3 | 0 |
バッ直出力数 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
最大出力 | 20A | 20A | 20A | 20A | 20A | 20A |
防水 | × | × | × | 〇 | 〇 | × |
ヒューズ交換 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 | × |
ヒューズ切れ インジケータ | × | × | 〇 | × | 〇 | × |
ギボシ加工 | 要 | 要 | 不要 | 要 | 要 | Y端 |
サイズ(mm) | 85×40×25 (4ポート) | 85×40×25 | 88×45×25 (4ポート) | 34x46x28 | 28x50x21 | 39×92×23 |
バイクから電源を取り出して、USB電源・ドライブレコーダ電源などを繋ぐには、デイトナD-UNITが必要。
しかし、デイトナD-UNITシリーズは全6種もあり、どれを使えば良いのか分かりにくい。
D-UNIT6種の違い・特徴を、表形式でまとめたのが上の表になります。
赤色セルが特徴的な部分。
一見すると、素の元祖『D-UNIT』には赤色セルが無いので、特徴が無い凡庸な製品に見えます。
しかし、元祖『D-UNIT』は凡庸ではなくオールマイティ。
通常の使い方であれば、元祖『D-UNIT』が最も使い易くておすすめ。
各シリーズについて、詳しく見ていきます。
- D-UNIT
- D-UNITプラス
- D-UNIT EASY
- D-UNIT ウォーターレジスタント
- D-UNIT ウォーターレジスタント mini
- D-UNIT バッテリーサブターミナルキット
なぜ、電源取り出しにD-UNITが必需品なのかは、ココ
1.D-UNIT
素の元祖『D-UNIT』。
バイクにUSB電源、グリップヒーターなどを増設しようとしたときに問題となるのが、電源の取り出し。
- バッテリー直接(バッ直)だと、バッテリー上がりが心配
- IGオン時のみ通電するACC電源(例えばテールランプ電源)を二股分岐だと、大電流を流すキャパが無い
これらの心配を払拭してくれるのが、D-UNITです。
ACC電源のON/OFFに合わせて、バッ直電源をリレーでON/OFFしてくれるのがD-UNIT。
必用な電装品の数に応じて2、4,8電源タイプを選べるのも、嬉しい。
普通の使い方なら、4ポートで不足無い。
各電源にはヒューズも入っているので、万一電装品が故障した時でも、バイクのバッテリーを痛めることが無いのも嬉しい。
D-UNITの回路を図に表すと、おそらくこんな感じ。


汎用性が高くて使いやすい元祖D-UNITだけれど、その大きさがネガになる可能性はある。
適当にシート下に設置して、干渉してシートが締まらなくなると笑えない。
最近のバイクはシート下に収納スペースがほとんど無いからね。
余ったハーネスを隙間に押し込むなどして整理した上で、設置しよう。
この本が参考になるかもしれない。
2.D-UNITプラス
元祖D-UNITに、バッ直電源の取り出しを追加したのが、D-UNITプラス
IGオンの時のみ、通電してくれるのがD-UNITなのですが、あえてIGオフ時も通電するバッ直線を追加したのがD-UNITプラス。
- ドライブレコーダーの駐車監視機能
- 充電器を繋いで、バッテリーの充電
IGオフ時も通電させたい理由は、これらが代表です。
それなら、バッ直で線を引っ張り出せば良いだけのような気もしますね。
あえて自己否定している面白いD-UNIT。
3.D-UNIT EASY
電装品の電源ハーネスにギボシ加工が不要
皮を剥いて、挟み込むだけでOK
車・バイクのハーネス接続は、通常オスメスのギボシを勘合させることで行います。
しかし、カシメ工具が必要だったり、慣れない人がカシメるとカシメが甘かったりする。
そこで、ギボシ接続を止めて、ハーネスの皮を剥いて挟み込むだけにしたのが、D-UNIT EASY。

挟み込みで結線するのは一般的に行われており、工具要らずで一見良さそうだけど、心配点がある。
- 想定より細いハーネスだと、挟み込みが甘くならないのか
- 振動し続けるバイクで、外れずに結線し続けられるのか
もちろん、メーカーとして検証してるはずだけど、いまだにギボシが主流なのはそれなりに意味が有るはず。
君子危うきに近づかない方が、良い気もする。
4.D-UNIT WR(ウォーターレジスタント)
名前の通り、防水構造のD-UNIT。
最近のバイクは、シート下に収納スペースがほとんど無いので、シート下に収納しなくてもいいのは助かる。
水に掛かる場所に設置できるのが嬉しい。
さらに通常のD-UNITに比べコンパクトになっているので、設置場所への悩みが起きにくい。

防水構造にするためかヒューズは内蔵されておらず、その代わりに過電流が流れると内部抵抗が高くなることで電流値を抑え込む仕様です。
そのため発熱が大きく本体が解ける可能性すらあり、シート下への設置は推奨されてません。
防水が必要な使い方をしないのであれば、これを選択する理由は無い。
本体がコンパクトなのは、魅力的だけどね!
5.D-UNIT WR(ウォーターレジスタント) mini
D-UNIT WRにヒューズを追加し、ネガを払拭
でも、ヒューズの取り回しが難しい
発熱が大きいD-UNIT WRの弱点を克服すべく、ヒューズを本体の外付けにして本体の発熱を押さえたモデル。
本体からヒューズ機能が無くなったので、よりコンパクトになり本体がより設置しやすくなった。
ヒューズを交換することで、電流容量を変えることもできる。
防水は付加価値として、コンパクトさで選ぶという手もある。
元祖D-UNITでは本体内にあったヒューズを接続ハーネスに持ってくることで本体は小型化されたが、接続ハーネスの取り回しが難しくなったのは知っておこう。
6.D-UNIT バッテリーサブターミナルキット
ACC電源機能は無い
バッ直端子を好きな場所におけるだけ
他のD-UNITシリーズとはちょっと毛色が違い
簡単に言えば、ただの端子台です。
バッテリー端子にあれこれ多くの電源ハーネスを繋ぐと、見苦しいし外れる懸念もある。
バッテリー本体から離れた場所に、バッテリー接続端子を持ちたいときに使うと便利。
アクセスしやすい場所にこれを設置して、バッテリー充電器を接続しておくとバッテリーに優しい。
ただ、わざわざ専用品を買わなくても、これで良いと思う人には不要なアイテム。
デイトナD-UNIT・プラス・ウォーターレジスタント・MINIの違い まとめ

D-UNITは、バイクに電装品を追加するには欠かせないアイテムです。
電気知識があれば、自分で同等品を自作するのは難しくはない。
けれど材料を集めて手間暇かけて自作したとしても、D-UNITの方が安価で完成度が高い。
だから、買った方が早いですね。
どのタイプを使っても、大失敗にはならないと思うけど
一番汎用性がある、元祖D-UNITが満足な仕上がりへの近道かと。
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