レブル250は、2017年の登場以来、7年連続で250ccクラスの販売台数トップ。
売れまくってます。
なのに、

レブル250は、つまらない
1年で大型バイクに乗り換えた
そんな話をよく耳にします。
こんなに売れているバイクが、そんなにつまらないバイクなのか?
レブル250 Eクラッチ乗りとして、『レブル250はつまらない』という声に本気レビューします。
レブル250がEクラッチになって、もっとつまらなくなりました
- 爆発的加速を楽しみたい人
- 200km/hの向こう側を見てみたい人
- 峠で蝶のようにヒラヒラ舞いたい人
- 道の駅でどや顔マウント取りたい人
- 壊れかけの3拍子サウンドに酔いたい人
バイクに刺激を求める人には、つまらな過ぎてすぐ飽きます
でも、
- 街乗りでストップ・アンド・ゴー が多い人
- 郊外をトコトコ散策したい人
- 自分だけの絶景ポイントでまったりコーヒー飲みたい人
- アウトドアチェア持参して日陰で読書したい人
- 威圧感のあるバイクが苦手な人
バイクに癒しを求める人には、いつまでたっても飽きることが無い
こんな内容を知って、スッキリしよう。
全てのバイク乗りから好かれる万能バイクなんて有りません。
バイクに対する期待値が人それぞれ違うのだから、求めるバイクが違うのは当たり前。
レブル250が詰まらないと思う人がいれば、唯一無二と思う人も居る。
それで良いんじゃないかな。
レブル250は単気筒250cc 誇るべき性能は無い

大型バイク免許が教習所で簡単に買えるようになって久しい。
普通二輪免許を飛び越えて、いきなり大型免許を取る人も珍しくありません。
もはや、バイクの排気量選択は『乗り味』でしか無い。
昔のバイク選びは、250cc ⇒ 400cc ⇒ リッター とステップアップするのが常識でした。
でも今は、排気量に囚われず自由なバイク選びが当たり前です。
そんな時代にレブル250は、単気筒250cc。
全ての排気量相手に戦うには、レブル250は何とも物足りない。
単気筒250cc、必要十分

- 水冷単気筒 250cc
- 出力:26馬力
- 燃費:34.9km/L
レブル250に搭載されるエンジンは、ホンダ250ccクラス(CB250R・CRF250L・CL250)に広く使われている、250cc主力エンジンです。
ホンダCBR250RR、ヤマハR25 などのスポーツバイクが35~40PS。カワサキの4気筒ZX-25Rに至っては49PS。
これらのスポーツバイクと比べると見劣りするけれど、スズキジクサー250、Vストローム250とはいい勝負です。
空冷エンジンは20馬力程なので、空冷に比べれば水冷のアドバンテージを感じる。
レブル250は、250ccとして非力でも無いしパワフルでも無い、普通の出力。
取り立ててどうと言うことのないエンジンです。
他の排気量と比べるなら、400ccで45PS、600ccで70PS,、1,000ccで120PSが平均的な出力。
大型バイクと比べると、圧倒的に非力なのは否めない。
単気筒250cc、刺激は無い

- 爆発的加速を楽しみたい
- 200km/hの向こう側を見てみたい
レブル250では、望みは叶いません
大型バイクは、車なら何千万円もするスーパーカー以上のパワーウエイトレシオを安価に提供します。
- CBR1000RR-R 0.92kg/PS
- NISSAN GTR NISMO 2.87kg/PS
250万円ほどのCBR1000RR-R がGTRを凌駕するのです。
- 脳みそが置いて行かれるような強烈な加速、爆発的加速
- 100km/hまで数秒で
- 200km/hの向こう側へも容易に
そんな刺激的なパフォーマンスは、大型バイクでしか実現できません。
ガツンとくる刺激を単気筒250ccのレブル250に求めるのが、ムリ。
信号ダッシュで車から距離を取ることはできるけど、点にするのは難しい。
高速道路での最高速度は頑張って130km/hほど。その速度に達するまで、永遠とも思える時間を要するので実用は難しい
なので、高速道路では90km/hほどで左側車線を巡行するのが定位置です。

なんだか、物足りない
物足りないのか、丁度いいのか

しかしレブル250は、普通の一般道では丁度いい性能です。
大型バイクのように、アクセルを開けられないジレンマを感じることも無い。
日本の下道を、制限速度プラスアルファくらいで走るのが気持ちいい。
だけどそれはドキドキワクワクといった気持ち良さでは無く、胸の奥がホンワカするような気持ち良さ。
どっちが上だ下だという話ではありません。
美女に振り回されるのが楽しい人も居れば、目立たないけれど誠実な彼女といたい人も居る。
それだけの話。
レブル250はクセが無くて乗り易く、味が無い

優等生でソツが無い人間より、普段の生活はムチャクチャだけど歌声は心をワシづかみにする。
そんなヤツの方が世間の評判が良いのは良くある話です。
一生懸命やってるのがバカらしくなることもある。
でも、ギフテッドでは無かったのを恨んでも仕方ない。
特別な才能を持って生まれることは出来なかったけれど、継続して努力する才は少しあった。
平凡が一番難しいと人は言うけれど、実際にそれを具現しても評価されない。
レブル250は、自分に似てると思いませんか。
レブル250に欠点なんて無かった

レブル250にこれと言った欠点はありません。
- 足つきが良くて
- 穏やかな出力特性で
- 直進安定性があって
- 燃費が良くて
- 維持費が安くて
- 機械的信頼性もある
とにかく欠点の無い優等生です。
隅をつつけば、シート下に何も入らないとか、速度上げると微振動が気になるとかは有るけれど、サイドバッグ付けてのんびり走れば良いだけの事。
紛れもなくレブル250は完成度の高い優等生です。
だからこそ、発売以来ずっと250ccクラス販売台数1位を取り続けている。
優等生だから、つまらない

だからこそ、言われがち。

初心者向けのつまらないバイク
自称ベテランライダーは、尖がってないバイクをバカにする傾向があります。
- ドンつきが激しくて、振り落とされそうなバイク
- 300km/hオーバーを誇るバイク
- 地の果てまで行けそうなアドベンチャー
優等生な男の子より、不良っぽい男の子がモテるように
優等生なバイクより、一芸に秀でたクセのあるバイクが好まれますね。
バイクに乗った瞬間は、特徴あるバイクの方が楽しいのは解る。
解りやすい形で非日常を味わわせてくれるバイクは、ワクワクするからね。
でも、永くゆったりと付き合うのなら、トコトコと寄り添ってくれるバイクがいい。
40代までの血気盛んなバイク乗りに言っても解ってもらえないだろう。
刹那な刺激を求める気持ちも十分解る。通って来た道だからね。
でも、いずれ解る。
本当に居心地のいい場所を作ってくれるのは、レブル250のようなバイクだ。
でも、やっぱりレブル250が売れ続ける売れる理由

バイク乗りには屈折した優越感があります。

大勢に流されないオレ
カッコいい!
アウトロー気質と言っても良い。
だから平日のサラリーマンコスプレを脱ぎ捨てて、汚れた革ジャンで週末アウトローを気取る。
大排気量バイクを道の駅に展示して、どや顔マウント取ってみたり、
他人には迷惑な騒音にしか聞こえないウルサイ排気音を、心地良い3拍子サウンドと言ってみる。
そんな人には、レブル250は不評かもしれない。
- 250ccなんて、女子供のバイク
- 優等生でつまらない
- 特徴無くて、足つき良いだけ
でも、実際には発売以来、ダントツで売れ続けてます。
バイクブームががやって来たのは、コロナ禍とレブルのおかげと言いても良い。
なぜ?
足つき良くて、扱い易いエンジン


バイクは
片足のつま先が付けば十分
自称ベテランライダーは言うけれど、初心者や体力に自信のない熟年ライダーには足つきは大事なこと。
シートの低いクルーザースタイルだけお、それでいて足を前に投げ出すようなハーレースタイルでは無く、ネイキッドポジションで乗れる。
だから、バイクが意のままに操れ、ペースを上げても簡単にはステップをすることも無い。
パワフル過ぎないエンジンは、危ない領域に入らないように自制心を呼び覚ましてくれる。
ハーレー呪縛からの脱却

シンプルで飾らない等身大のクルーザー
日本メーカの作るクルーザーは、ジャメリカンと揶揄され続けてきました。
メッキパーツで飾り立て、ハーレーの亡霊を追い続けてきた。

早くハーレーになりたい!
そんな叫びが聞こえてました。
ハーレーに引け目を感じながら乗りたくないですよね。
いつしか日本メーカのクルーザーは数えるほどしかラインナップされなくなった。
そんな時に登場したのがレブル250。
過度な装飾をせず、タフでシンプルな等身大で付き合えるバイク。
レブル250は、ハーレーの呪縛から脱却し新しいクルーザーの形を見せてくれました。
ホンダ自体は、『クルーザー』とも呼んでません。
足つきの良いネイキッド。
時代は過度なスペックを求めていない

80年代に繰り広げられたバイクのスペック競争。
150kgほどしかない250ccの2ストバイクが、レーシングマシンのように出力を競い合ってた。
その後バイク免許制度の変更により、誰でも大型バイク免許が教習所で買えるようになりました。
それにより起こったメガスポーツの最高速度競争。
事実上、ノーマル状態で300km/hを超える最高速度を争い合ってた。
そんな時代も今は昔。
今は各社のスペックを見比べて一喜一憂しながらバイク選びする人は少ない。
カスタムと言っても、ポン付けできるマフラーを交換するくらいしかしない。
そのバイクのスタイル・世界観に共感を得るというバイク選びです。
- 公道で使い切れないスペックはムダでしかない
- 誰かと張り合うために乗る訳じゃない
- 公道でレースごっこをしたいわけじゃない
心と体のリフレッシュをもたらすバイク

街の喧騒を離れ、一人のんびりできる時間
それをもたらせてくれるツールがバイク
週末の気分転換を求めてるのです。
車では入り難い細い道の先にある、自分だけの絶景。
- 自分だけの絶景ポイントでまったりコーヒー飲みたい人
- アウトドアチェア持参して日陰で読書したい人
そんなスタイルが求められてます。
そんな場所に、威圧感のあるバイクは似合わない。
シンプルで乗り易いバイク、等身大なバイクが求められている。
それがレブル250。
初心者や熟年ライダーに過度なスペックは邪魔でしかない。
Eクラッチ搭載で完成形へ

ギアを選ぶのは、自分
煩わしいクラッチ操作をするのは、バイク
初心者・熟年ライダーの心配事は、『立ちごけ』です。
とっさの時にバイクを支えられるか、が心配の根源。
クラッチ操作のミスによりエンストし、立ちごけしてしまうとバイクが傷つくのも痛いけど、心が折れる。
Eクラッチはその心配事を解消してくれます。
左足でギアを選べば、後は勝手にバイクがエンジン出力同調しクラッチ操作をしてくれる。
決してエンストしない信頼感。クラッチ操作を任せてしまえる安心感。
発進から停止まで、全くクラッチレバーを握らなくてもいいEクラッチは、250ccのカブと言っても良い。
ツーリングで遊び疲れた帰り道、渋滞にハマってストップ・アンド・ゴーを繰り返すのも怖くない。
足つきが良いのに加え、クラッチで握力が売り切れるなんてことも無い。
ノーマル車と比べて4万円ほどの追加でEクラッチが手に入るのは、嬉し過ぎる。
もはや、他車が入り込む余地が見つからない。
レブル250はつまらない?でもやっぱり売れる理由 まとめ

レブル250は、シンプルで飾り気のないばいくです。
ドキドキするような刺激や、ハイスペックなエンジンは無い。
変なクセも無いので初心者でも乗り易い。
だからこそ、バイクに刺激を求める人には、つまらないと言われ易い。
でも、日常で疲れた心に癒しを求める人には、唯一無二。
関心を持たれないのが、一番辛いこと。
好き嫌いが分かれるのも、意識されている証拠ですね。
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